汝、散るなかれと言うなかれ 白血球除去療法4 忍者ブログ
ルカの華麗なる日記。
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HN:
ルカ
性別:
男性
自己紹介:
26歳。
10歳のときに潰瘍性大腸炎という治らない病気にかかりました。
高校卒業後、病状が悪化し、約二年間寝たきりになりましたが、
入退院を繰り返しながら数年かけて身体を鍛え直し、第一志望であった獣医大学に合格しました。
今は獣医学科二年生です。

コメントは誰からもお待ちしておりますよ。
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10日ほど前に一連の白血球除去療法が終わった。


5回×2クールの全10回を、だいたい週2回くらいの頻度でやっていたので
全部で1か月半くらいだろうか。やっと終わったという感想。



今は徐々に体調を取り戻しつつあります。



だいたい6~7回目くらいから痛みが軽減されてきて、
今はほとんど痛みを感じない(ゼロではない)。効果はちゃんとでているみたい。






処置前に撮った自分の大腸写真では、
全体的に大腸表面が腫れあがっていて、そのせいで腸管が狭まっている感じであった。


前は空気が出入りするだけで痛みが出ていた。
消化物の出入りだと痛みは相当なものだ。




痛みが消えたということは、腫れが引いた…ということではなかろうか。
実際にみてないからわからないけども。




さらに消化管が元気になったので、栄養の吸収もよろしくなり、、
少し肉付きがよくなった。







効果がでてよかったのだけど、血球除去療法中は大変であった。


週2回くらいで病院に行かなくてはいけないし、
病院へ行ってからの時間的拘束も長い…
さらに大量の血液が出入りするので物理的に体力をもっていかれるしね。

物理的…血液が出入りしてるんだから、どんなに鍛えていても疲労するのでは。







必然、白血球除去療法中心の生活にならざるを得ないのだけど、
中々そうもいかないところもあり。
学業やら副業やら家事なども並行してやることになる。





副業の家庭教師についてはあとでつらつらと書くとして、


週2で病院に週2で家庭教師に、学業に… と師走にもほどがあるよ!
地獄をみましたとも(・ω・)






しかしまあ一応、健康とはいえないまでも、痛みのない生活になれたのだからよかったです。







血球除去の治療中には太い針を刺すという話だけど、


僕は治療期間中は針については一切、触れないようにしていた。
ただ太い針が刺さっている ことしか知らないようにした。





というのは現実をみたら恐怖感が植えついてストレスになるだろうことが予想できたからだ。



なので全部終わったときに針について色々聞いてみたのだけど
どうやら16ゲージの針が刺さっていたようだ…






74456039_v1324615224.jpg
大きい方が16ゲージ















画像を調べてゾッとしたぜ…ッ
こんなのが両腕にささっているのみたら涙目ですよ(;ω;)







うまく針が挿らなくて、同じ腕に4回刺しなおしたこともあった。

僕は目をつぶって痛みに耐えるだけだったが、
あまりの痛みと恐怖から血圧が下がっていくという始末…

実際に目視していたらトラウマになってるところですよ…






こんな針が毎回両腕に刺さるのだから結構大変…でしょう。
よくなったから言えることだけどね。
大変で苦労することもあったけど、全体としてみたらとてもよかった。










治療中、随伴する技師の人に聞いた話だけど、

普通、白血球除去療法室というのは、
腎臓の人工透析の人と同じ場所でやることが多いみたい。


なので、人工透析を受けている人も多くみてきているようであった。








腎臓は体内の毒素を取り除く臓器で、
その機能が不全になると命に関わる事態になる。






腎臓の人工透析も同じように太い針を刺す治療で、
簡単にいえば体内の毒素を取り除くための処置です。


2日に一度くらいの頻度で毒を取り除いていかないといけないし、
一回の治療で4時間程度かかる。


そして人工透析の処置の先には、必ずしも〝治療〟というものがあるわけでもない。





そんな中で仕事と処置を同時にやっている方もいらっしゃるということであった。







それがかわいそうなことだとか大変なこととか、
そういった意見や感想をもつことはできないけれど(あまりに軽率な気がして)、



ただ、そういう人もいるのか と思いました。







治らない病気や、命に関わる病気をもっている方たちに我々ができることは少ない…



実際いろいろやる努力はできるんだろうけど、
直接に彼らの助けになれることは本当に少ない、、せいぜい自己満足で終わることがほとんど。




だからしょうがないじゃん という話ではなくて、







世の中にはそうやって生きている人たちがいるってことを知っておくことが大切だと思った。

知っておくべきだし、知らなくてはいけない…とも思う。







というのは、


高校を卒業して、大学に入るまでの6年の間、
僕は健康な人を憎悪していたからだ。




嫌うなんてレベルじゃあない。




僕がこうして痛い思いをして、苦しんで、倒れて
挫折して復活してまた倒れて… と繰り返しながら勉強していることを




健康な人たちは知らないし、知ろうともしない。






ただ目の前の下らないことに、訳のわからない不平や罵詈雑言を飛ばして、
自分は不幸だの 世の中は腐ってるだの大騒ぎして
平気な顔してズルもする…






だから僕は
健康な連中には絶対に負けない・・と考えていた。

勉強だろうと、ケンカだろうと、絶対に負けない! とひたすら独りでやっていたものですよ。
誰かに頼ることもなかった。健康な人の助けは借りたくなかったからね。




危なっかしい話だ。今はもうそんなバカな考えは捨てましたが(・ω・)<怒ってないよ!





そんなことを考えていたものだから、
ただ、知っておいて欲しい とは思う。




そうやって踏ん張ってるってことを知っておいてくれる人がいれば、
もう少し気が楽になる人も出てくる…と思います。




知ること、知ろうとすることが何より助けになるんだよ ってお話でした。




知ることで、健康な人ももう少し頑張れるってこともあるのでは。






オチはない(・ω・)






 
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