汝、散るなかれと言うなかれ 白血球除去療法 忍者ブログ
ルカの華麗なる日記。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ルカ
性別:
男性
自己紹介:
26歳。
10歳のときに潰瘍性大腸炎という治らない病気にかかりました。
高校卒業後、病状が悪化し、約二年間寝たきりになりましたが、
入退院を繰り返しながら数年かけて身体を鍛え直し、第一志望であった獣医大学に合格しました。
今は獣医学科二年生です。

コメントは誰からもお待ちしておりますよ。
概ね返します。b
名前は書いてね。
バーコード
ブログ内検索
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


先日から白血球除去療法を受けている。



前回の更新から約一年ほど経過して、26歳になり、
僕の生活にも色々変化があり・・
いろいろと書きたいこともあるのだが、まずは白血球除去療法について。
追々近況の報告などもしていきたいと思う。






白血球除去療法とは・・!(以下旭化成クラレメディカル株式会社ホームページより転載


白血球は、からだの免疫機能において重要な役割を担ってからだを守るために働きますが、この働きに異常が生じると、自分自身の組織、粘膜をも異物とみなし攻撃して傷つけてしまい、炎症を引き起こすことになります。
炎症には活性化された白血球が関与しており、活性化された白血球からは炎症に関わる物質が放出されつづけるため、炎症がなかなか治らない・・・・自己免疫疾患による炎症はこのメカニズムが背景にあると考えられています。

白血球除去療法(LCAP療法)とは、血液を浄化する方法で、一方の肘または大腿などの静脈から血液を体外に取り出し、フィルターで活性化した白血球(リンパ球・単球・顆粒球)を除去し、浄化された血液を反対側の静脈へ戻す治療法です。

2004年4月1日現在、潰瘍性大腸炎と関節リウマチに対する治療法として保険適用が認められています。






簡単にいえば、両腕に太い注射針を刺して、片方の腕から血液を抜いて、
真ん中の機械で抜いた血液をきれいにして、
もう片方の腕へ血液を戻す・・
という療法です。





9月の中旬ごろから持病である潰瘍性大腸炎の調子が非常に悪くなった。
特別に忙しかったというわけではないのだが、この数年ではないほどであった。






発病からすでに16年経っているのだが、
潰瘍性大腸炎は10年を超える場合、癌化する・・ということもある。
少し大きな検査を受けて、中をみることになった。
幸い癌化はしていなかったものの、
病状はかなり悪化していて、大学病院へと移ることになった。
大学病院には最新の医療施設・薬・手法があるためだ。
正直、地元の病院では薬を増やすと言った古い方法しかなく、
手詰まりという感じであった。





それでK大学東病院で診察を受けたのだが、
病状が悪いのはもちろんだが、それよりも問題はプレドニンにあるようなことをいわれた。





プレドニンとは副腎皮質ホルモンの錠剤で、
さまざまな病気・ケガに使われるお薬。高い効果が期待できるが、副作用も多い。
ドーピング的な使われ方もする。





僕はこのプレドニンを16年間飲み続けている(古い病院ではこれくらいの治療法しかなかった)のだが、
これがまずい。
一応、プレドニンの限界量の目安としては、累計で20g程度というものがあるらしい。
僕の場合、計算すると恐らく50gくらいはいっている・・と




このまま飲み続ければ、いずれは骨粗しょう症を引き起こし・・骨が簡単に折れるようになる。
最悪、脊椎が圧迫されて云々という話であった。







しかしプレドニンというお薬はすぐにやめることができないのも特徴で(体が依存しているため)、
今のうちから少しずつ減量していくことが重要になる。

僕の場合、減量→持病の悪化→増量を繰り返しているので、中々やめることができない状態であった。






そこで白血球除去療法である・・!(前置きが随分長くなった


潰瘍性大腸炎は自己免疫が強すぎるために体を傷つけてしまう病気で、
プレドニンは炎症を抑えつける役割がある。

血液中の白血球を除去してしまえば、自分を傷つけることがなくなる→炎症を抑えつける必要がなくなる・・
といった寸法だ。





ただし、僕の場合はあまりにもプレドニンを使いすぎているので、
白血球除去療法だけでは一時的な減量しか見込めないらしい(いつか増量しなくてはいけない)。
なので、免疫抑制剤イムランも併用していくことになった。


イムランは免疫を抑制する作用があるのだが、効果が出始めるのは、服用開始から3カ月ほど必要になるらしい。毎日飲んで3ヶ月後に効果が出る。





白血球除去療法を続けて時間稼ぎをしつつ、イムランが効いてくるのを待つ・・という治療方針になった。





白血球除去療法はまだそれほど一般的な治療法(新しいという意味で)ではないので、
体験記でもつけておけば、いつか誰かの役にたつかなー というアレなアレですよ。






白血球除去療法は5回1クール×2の全10回ですることになる。


5回繰り返して、治療効果が出なければ、もうあと5回することになる。



たいていの患者は7回目くらいから効果が出始めるらしい。
最初のころは週に1回くらいの頻度でやっていたらしいのだが、
2011年11月現在では一日か二日おきに1回できるようになっている。

なので僕は二日おきに1度病院へ行って治療を受けている。





比較的、患者の負担がすくない治療法といわれているが、
両腕にぶっとい針を刺すので、かなり痛い・・部類に入るのではないだろうか。。

まあアレ。子供のころから痛い治療法はたくさんやってきているし、普段の腹痛も相当なものなので、
耐えられる範囲だろう・・と思っていたが


思っていたほど痛くない印象。(とはいえ、我慢できるという意味であって痛いに決まっているが


しかし両腕に刺すので痛みは二倍です。




どこの病院でもくれるのかはしらないけど、K大学東病院では気休め程度の痛みどめシールもくれます。
効果があるかどうかは不明。





針はドクターが刺します。看護師や検査技師は刺しちゃいけないことになっているのかな・・?
僕の場合は、太い血管があったのですんなりと太い針が入ったが、
となりのおばさんは血管が細いため、太い針がうまく入らずに何度か刺されていた。これは相当な苦痛だったと思う。となりで一部始終をきいていて、胸が痛んだ。




男の人や、体格のある人は、一秒間に50ccの血液を抜血して処理する。これを約1時間繰り返し、
合計で3リットル程度の血液を1回の治療で処理することになる。





一秒間に50ccというと相当な量ですよ。
献血が一回200~400ccくらいなんだから、ぐいぐい抜かれます。


これ大丈夫なのか!?って思ったけど





大丈夫でした。

目に見えて相当な量が抜かれていきますが、体調に特別な変化は無し・・同じくらいの量が戻ってきているのだろうか・・





治療中はベッドに寝かされます。1時間程度と聞いていたので、ゲームやら本やらバッチリ用意していったのだが、
体は動かせません。気合い入れて用意した意味なし!




そもそも針が刺さっている両腕は極力曲げない方がよいらしいので、ほぼ体は固定されたまま1時間。
寝ている間は専任の検査技師がつきっきりでいてくれるほか、
リラックス系の洋楽が流れている・・南国系です。


途中、トイレにいきたくなった場合は、検査技師にいえば装置を外してくれるらしい(針はつけっぱなし)。





体調の変化は常にチェックしていて、割とよく気さくに声かけもしてくれるため、それほどの苦痛は感じなかった。

確かに最初の針以外の痛みはほとんどない・・といってもよいでしょう。もちろん人によって感じ方は変わってくるとは思いますが・・


そして一時間すると、またドクターがやってきて抜針になります。
ここは少し痛い。





太い針が刺さっているのをみたくなかったので、僕は余所を向いていたのだが、
抜いた瞬間に ゴポッ と血液がでる感覚があった。
それを両腕抜くので、また痛みが2回。結構痛いです。





あとは出血がおさまるまで止血バンドをして、止まったらおしまいで帰宅。
それ以上のことはありません。そういう意味では楽な方だと思う。





今現在2回終了しているが、今のところ病状に変化はない(病状がよくなったわけでない)。
まあ7回目以降に効果が出始めればいいなと思っている。





ひとつ気になるのは、帰宅後しばらくすると疲労感がすごいということだ。
だいたいのネット情報では、針を抜き差しする以外の負担はないと書いてあるのだが、
僕は疲労感と体力の低下を感じた。体感なので、もちろん個人差はあると思うが・・
すごい疲れやすい。



体力が低下しているし病状も悪いので、
現状大学の講義を2時間続けて受けるのはしんどいものがある。



ちなみに白血球除去療法は特定疾患の保険が有効なので、基本的に料金は発生しません。
保険に入っていないと一回で14万程度かかるみたい。気をつけましょう。



随時、経過を報告していきたいと思います。
あとブログもまた更新していかないとね・・


早く元気になるお(`・ω・´)

PR
この記事にコメントする
               
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧
パスワード   
* パスワードを設定するとコメントの編集ができるようになります。
無題
投稿者: のいじ 2011/11/22 19:20 編集
友よ・・・!
終わりなき戦いに挫けそうになった時
私の名を叫べ・・・!!!(メールください☆)
Re:無題
2011/11/24 00:57
リバースカードオープン!
「内出血中の右腕血管」と「即時回復の左腕血管」をいけにえにして

ドンッ★

「のいじ」を召喚するぜ!!

huhh…互いに永遠の挑戦者よ…(メールするね☆)
無題
投稿者: カーリー 2011/11/24 23:06 編集
献血やってるけど、400抜くのに10分程度かかるんだ。生暖かい血がどんどん抜かれてるって感じるから、1秒間に50ccとはすごい速さだってなんとなくわかるぜ。

自己免疫疾患やら免疫抑制剤、臓器移植をした人みたいだ。大した事は言えないのだが、今の季節は風邪になりやすいから気をつけてな。べ、別にアンタの事を思って言ってるワケじゃないんだからねッ!
冬のナマズのようにおとなしくするんだッ!


ぼくにもメールください
Re:無題
2011/11/27 10:07
献血は継続してやっとるんだね。献血はいくらあっても足りないくらいみたいだから、立派なことだと思うぜよ。針も結構太いしね・・

免疫抑制剤は基本的には臓器移植したあとに使うみたいだね。風邪云々は同じようなことを医者にも言われたお。カーリーは素直やさしかわいいね。

「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
北風がバイキングを作ったッ!!
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Copyright ©  -- 汝、散るなかれと言うなかれ --  All Rights Reserved / Designed by CriCri / Material by White Board
忍者ブログ  /  [PR]